台風17号、18号の合間で、開催が危ぶまれた今年の「GFG千葉支部　投げ釣り懇親大会」。前日までは台風18号の影響が残り、当日も夕方からは17号が直撃するという状況でしたが、「嵐の前の静けさ？」とはこのことばかりかというぐらいに奇跡的に天候、海況ともに恵まれ開催することができました。朝、集まった参加者たちからは「いや～よく海が落ち着いているよね～」と、あちらこちらで声が聞かれるほどです。
今回も恒例の審査尾数を決定するくじ引き（今回は3匹、5匹、10匹のいずれか）は、小川支部長に引いていただくと「5匹」に決定。数釣りを得意とするキャスターたちからは「あぁー」と落胆の声がする一方、大物狙いの釣り人たちからは「ヤッター」との声が上がりました。
午前6時、参加者たちは思い思いの釣り座に入っていきます。昨年の大会で優勝者の出た右の岩場周りへ向かう選手が多いようです。1時間、2時間と時間が経つと、浜をあちこちと移動する選手が目立ってきます。どの選手も10cmほどしかないピンギスに悩まされているようですが、浜の中央で家族で参加された丸山さんが25cmの特大シロギスを仕留めて一気に優勝候補へと躍り出ました。
しかし、時合はここからでした。試合時間も半分を過ぎたあたりから各所でポツリ、ポツリと良型のシロギスが混じるようになってきましたが、一人で良型を2匹3匹持つ人は少なくかなり混戦状態です。
11時に試合が終了し検量が始まりました。ピンギス5匹だと40、50gしかありませんが、それに良型が1匹でも混じると30～50g、ドーンっと上乗せされます。そうピンギス1匹は10g前後しかありませんが15cmなら30g、18cmなら50g、23cmなら100gもあるのです。ですから1匹、良型が混じるだけで順位が大きく変わるのです。
検量の結果、22.2cmを頭に17cm、16cmそれにピンギス2匹を提出した酒井さんが171gで優勝。2位には18cmを頭に良型を5匹（152g）揃えた鬼ヶ原さんが入り、2g差の3位には20cm前後の良型を2匹にピンギス3匹を提出した三枝さんが入った。また25cmの特大シロギスを釣り上げた丸山さんは5匹トータル149gで4位となったものの大物賞を獲得した。

《報告 千葉支部幹事 林 賢治》