第3回へらぶな東西対抗戦が、10月25日(日)~26日(月)の二日間に渡り、初の山上湖開催で、山梨県南都留郡の「精進湖」で行われました。25日19時から始まった発会式では、花房洋一GFG会長の開会宣言、株式会社がまかつ藤井治幸副社長からご挨拶をいただき、棚網久大会役員より競技説明が行われたあと、和気藹々の中「懇親会」が行われ、親交が深まる中、出船順位の抽選が行われ、選手1名1名が、自己紹介と共に明日の意気込みを語った。
26日は、「精進湖・ニューあかいけ」で朝食をいただいたあと、各選手が出船準備をはじめ、6時半の出船合図とともに前日の抽選会で若番を引いた選手から黒岩・コタツロープの目指すポイントに次々に船を漕ぎ出して行った。東日本選手の大半が手前の黒岩ロープに入ったのに対し、西日本選手は前日の試釣で比較的好調であったコタツロープに入る状況となった。7時より競技が開始され朝靄立ち込める幻想的な精進湖と勇壮な富士山を望みながら静かに決戦の火ぶたが切られた。序盤では黒岩ロープに入った各選手にアタリが出始め快調な滑り出しに見えたが、風が吹き始めてからは全体的に喰い渋りとなり中盤以降伸び悩む状況となってしまった。
コタツロープに入った各選手は、前日の試釣で手ごたえを感じた釣り方や竿の長さ、エサ等を調整する中、時間の経過と共にアタリを引出し、次々とフラシに魚が入れられていくようになった。残り一時間を切る頃には全体が食い渋る中、コタツロープでは2フラシ目を入れる選手も現れ、厳しい状況の中でも小さな変化を的確に読み対応されていた。
5時間の競技時間も終りに近づき、12時に競技が終了し検量となった。
個人戦の結果は、的確な情報収集でコタツロープに入り13尺宙釣りで攻め続けた、西日本代表(中国地区)の橋島宏幸さんが9.4kgを釣り上げ優勝。準優勝も西日本代表(関西地区)の鈴木千秋さんが8.0kgを釣り上げワンツ-フィニッシュとなった。東日本代表で前年度優勝の鈴木則之さんは、一矢報いる形で7.9kgを釣り3位に入った。
団体戦の結果は、西日本代表選手全員の総重量が56.8kg、東日本代表選手全員の総重量は49.3kgとなり、前回に引続き西日本が勝利した結果となった。今回も「東西対抗戦」は、西日本代表選手、東日本代表選手の親睦を深めると共に、技術の交流とマナー向上を高めるのに最高の懇親大会となった。
報告 青木恒典