第4回へらぶな東西対抗戦が、10月23日(日)~24日(月)の2日間、愛知県豊田市にある「ひだ池」で行われました。この池は平成25年に「G杯全日本ヘラブナ釣り選手権」が開催された池で、23日は多くの選手が試釣をし、池の状況を確認していました。
23日(日)午後6時30から始まった発会式では、高園満GFG会長の開会挨拶、来賓として株式会社がまかつ副社長 藤井治幸様にご挨拶をいただき、花房洋一GFG副会長の乾杯の発声で発会式はスタートしました。この大会はプレ大会を含めると今回が5回目となり、九州や東北からも選手が参加され、「全国大会の様相」となってきました。選手間の懇親が深まる中、座番抽選が行われ、選手1名1名が壇上に上がり、自己紹介と共に明日の意気込みを語り、和気藹々の中で発会式は終了しました。
24日(月)午前6時 ひだ池に集合、朝は冷え込みましたが天気は上々、桟橋の内向きに東軍選手・西軍選手が交互に、前夜の抽選順に着座、6時30分より大会が開始された。東軍の選手、西軍の選手はそれぞれ、底釣り、チョーチン、浅ダナを選択、エサも両ダンゴ、バラケにクワセのセット、両ウドンと様々でした。
競技開始から30分が経過する頃より、全体的に竿立ちが見られました。水管橋寄りに入った西軍の橋島宏幸選手の「底釣り」の竿が次々と絞り込まれ、1時間半後には早くも“フラシ交換”の手が上がった。その直後「9尺チョーチンセット」をしていた西軍の鈴木千秋選手、「8尺の浅ダナセット」をしていた東軍の松崎光臣選手から、ほぼ同時に“フラシ交換”の声が聞かれました。
時間の経過とともに気温も上昇し、魚が“上ずり気味”となり選手達を悩ませる。このような状況の中、安定した釣りを展開する東軍の松崎光臣選手、眞島宏平選手、西軍の鈴木千秋選手、小寺則之選手、この4名が一歩リードする形に。しかし、その選手達を横目に、虎視眈々と“底釣り”を通していた東軍の鈴木則之選手の竿が、次々と絞り込まれ、ヘラ鮒がフラシの中に、それも一枚一枚の型が良い。その後も各選手は釣果を重ね、予定の12時30分に競技は終了しました。
審査の結果、団体戦では東軍の合計が181.6kg、西軍が161.4kg、20.2kg差で東軍に軍配が上がりました。一方個人戦では、安定した釣りを見せた第1回大会優勝者の松崎選手が、29.8kgを釣り上げ2度目の優勝を手にされました。第2位は西軍の鈴木千秋さんが27.4kg、第3位は底釣りを通した東軍の鈴木則之さんが27.2kgで入賞されました。
この「東西対抗戦」は、東日本代表選手、西日本代表選手の親睦を深めると共に、技術とマナー向上を高めるのに最高の大会となりました。
報告 審査員 藤井 秀和