大阪湾は古くから「茅渟(チヌ)の海」と言われるほどチヌが多く、また、毎年チヌの稚魚放流事業も行われており、フカセ釣り、紀州釣り、落とし込み釣りなどチヌが一年を通して楽しめます。そんな大阪湾で平成29年度GFGスペシャルイベント「大阪湾チヌ釣り大会」が4月9日(日)、大阪市住之江区の南港で開催されました。大会には地元関西地区に加え、関東地区をはじめ北陸・中国地区からも多数の参加があり、総勢49名の参加者で行われました。
前日の4月8日(土)は大阪市難波(通称:ミナミ)で前夜祭が行われました。花房全国GFG副会長よりご挨拶をいただき前夜祭がスタート。大阪湾のチヌ釣り談義など各地の会員の皆様との交流を深めることができ、有意義な時間を過ごすことができました。
4月9日(日)午前4時、大阪市南港の丸高渡船乗り場に集合。大会競技説明の後、午前5時に出船。大阪湾では珍しい濃霧の中、今日の釣り場となる宇部波止、セル石、新波止にクジ順に手際よく降りていきました。この濃霧は釣り開始時には消えましたが、今度は霧に替わって雨が降り始めるという、天気が目まぐるしく変わる中、競技スタート。
大会前に下見釣行した際は、例年この時期には各釣り場で好釣果が出ているのですが、今年は水温がなかなか上がらずチヌのアタリは少ない状況で、一週間後の大会はどうなるのか非常に心配していましたが、8日(土)に「金曜日より、チヌが食い始めました。今日もよく釣れました。ただ、場所ムラもあります。」との渡船店から連絡があり、やっとチヌの喰いが上向いてきたようです。
雨が上がった午前10時頃、各釣り場を回ってみたところOKサインを出す選手達もあり一安心。午後12時30分納竿、選手たちを乗せた渡船が帰港。笑顔で降りてくる方もありましたが、苦笑いで降りてくる方が多く、今日の天気同様、チヌの活性は厳しかったようです。
午後1時30分、渡船乗り場で検量、審査はチヌ3匹までの重量。やはり朝マズメが時合だったのか、雨の中でチヌを釣り上げていた方が多かったですが、納竿前にチヌを手にされた方もおられました。審査の結果、GFG中国地区の森信吾さんが2,545g(3匹)の釣果で見事優勝されました。準優勝は同じ3匹の釣果でしたが、チヌの型の差で2,095gを釣り上げた北陸地区の片山欣也さん。3位には1匹ながら最長寸46.7cm、1,815gで、地元関西地区の穐吉孝男さんが入賞されました。
最後に、お楽しみ抽選会を行い渡船店からの協賛品もあり大いに盛り上がり、スペシャルイベントは無事に終了としました。参加者の皆さんお疲れ様でした。
レポーター 関西地区本部長 中谷 均