「日本のエーゲ海」と呼ばれる岡山県瀬戸内市牛窓、港を出て直ぐ沖に前島、西には黒島 、南に黄島、そして東に青島と島々が並ぶ。チヌ、真鯛の好ポイントが数多く、魚影も濃い。
他にメバル、投げのカレイ、ルアーのスズキも良く、四季を通して釣り人を楽しませてくれる。
そしてG杯争奪全日本がま磯チヌ選手権大会の舞台にもなった所でも知られている。
この地で12月13日(日)にGFG中国地区本部第3回中国杯磯(チヌ)釣りトーナメント大会が開催されました。
中国5県各支部で予選会を開催、勝ちあがった精鋭16名が牛窓港へ集結します。
競技内容は23cm以上のチヌの総重量で競い、1回戦から決勝戦までマンツーマン対戦の勝ち上がりトーナメント方式で行いました。
2日前までの時化が嘘かと思うほど当日は風も無く穏やかな天気になり、8組に分かれ朝7時より1回戦が開始されました。
時化と水温低下で釣果の方が心配されましたが、全般的に小型ながらも予想以上の釣果。1回戦から3回戦まで釣果が無かったのが1カ所のみでした。
その中で決勝戦に勝ち抜いて来たのが、昨年の第2回GFG中国杯優勝者、山口支部の藤井孝男撰手。2回戦は1,270gで、3回戦は1,380gと終始安定した釣果で勝ち上がり、2年連続で決勝戦へ駒を進めます。
そして決勝戦の対戦者は、地元岡山支部の兼松朋弘撰手。チヌ釣りは牛窓がホームグランド、牛窓のチヌのポイントに精通し、1回戦は1,370gで広島支部の末盛明選手に圧勝、2回戦でも鳥取支部の塚澤明選手に前半戦2匹リードされるものの、後半戦に2匹釣り追い付き勝敗は検量へ。860g対870gで僅か10gの僅差で兼松朋弘選手が勝ち上がりました。そして、3回戦でも勝ち決勝戦へ 駒を進めます。
決勝戦と3位決定戦は前島「網代崎の東」と「網代の北」に分かれ行われました。ギャラリーが見守る中、14時試合スタートです。
3位決定戦は、長崎哲也選手対藤井夢人選手の島根支部同士の対戦です。前半戦、長崎哲也選手が1匹釣りリードしますが、直後に藤井夢人選手が立て続けてチヌ2匹を釣り逆転。後半戦も2匹釣り上げ2,420gで藤井夢人選手が3位に輝きました。決勝戦は、前半戦最初にチヌを掛けたのは藤井孝男選手。その後1匹追加。前半終了間際にもチヌを1匹釣り合計3匹に対し兼松朋弘選手は1匹と苦しい状況で前半戦を終えます。
場所交代をし、後半戦がスタート。直後に兼松朋弘選手に良型らしきチヌが来ますが、 痛恨のバラシ。
その後1匹を追加するも3匹対2匹と相変わらず苦しい展開です。
暫く静かな時が流れ誰もが藤井孝男選手の優勝かと思いましたがここからドラマがありました!!
兼松朋弘選手終了2分前に快心の1匹!!ついに同匹数に追い付きます。
そして試合終了のホイッスルが 鳴ります。両者ともチヌ3匹で勝敗は港での検量になりまた。
結果、藤井孝男選手はチヌ3匹で1,250g、兼松朋弘選手はチヌ3匹で1,340g、僅か90gの僅差で兼松朋弘選手が栄えあるGFG中国地区本部 第3回中国杯 磯(チヌ)釣りトーナメント大会 優勝の栄冠に輝きました。
今回の大会は一回戦から決勝戦まで僅差の勝負が多く、参加選手は最後まで集中を切らさず、そして諦めず 戦い抜いた非常に有意義でハイレベルな大会となりました。
最後になりますが、大会開催に協力して頂いた「まこと渡船様」、各支部及び本部役員の皆様、参加選手皆様のご理解・ご協力のおかげをもちまして事故・トラブル等無く、無事に終了する事が
出来ました。この場をお借りしお礼申し上げます。
来年は第4回 GFG中国杯磯(グレ)トーナメント大会を島根県隠岐で行う予定です。今後も協力をよろしくお願いします。
(報告:GFG中国地区本部 チヌ副部長 岡田祐一 )