今年最後のビッグトーナメントG杯争奪グレ釣り選手権が終了した翌週の12月11日（日）、福岡支部は久しぶりの五島遠征を兼ねて長崎県下五島・椛島一帯にて懇親釣り大会を行い、12名が参加しました。当日の天候は晴れ、北よりの風が強い海峡でした。その上に複数の釣り大会が重なり、グレ（クロ）釣りシーズン突入を表す大会となりました。今までの五島列島を会場にした大会では、納竿が昼過ぎとなり満足な釣果が得られないまま帰港するパターンが多かったのですが、竹内事業部長の発案で、「今回はゆっくり五島の磯を満喫してもらおう」と納竿時刻を午後4時までに延ばして、五島列島の良型グレの引きを堪能してもらう事になりましました。そのため、検量規定も従来の複数匹の重量から、一発良型狙いに徹した１匹長寸としました。大会日の前にG杯グレの審査委員で下五島福江島入りしていた竹内事業部長が、G杯グレの状況と安全性を加味して使用渡船「丸銀釣センター」の船長と協議の結果、この時期に一発良型グレの釣果が出ている下五島椛島一帯を釣り場に設定しました。
　集合時刻に関しては、複数の大会が重なっている為に釣り場の確保が難しくなる事で、数日前に坂口事務局長より参加者へ連絡を入れて貰い11日午前3時出船との周知を行いました。午前2時には参加者が全員そろったので、支部長挨拶から竹内事業部長による今大会の詳細の説明と釣果状況が一通り行われ、出港時刻予定の午前3時にはグレ狙いが9名、石鯛狙いが3名と気合十分な参加者を乗せた丸銀釣りセンターの新船、マリンアスリートは速やかに宮ノ浦港を出港しました。
　船上では、久しぶりの五島釣行の会員も多く釣り談義に花が咲くグループ、これからの釣果を夢に見つつ船内で仮眠を取るグループと様々でした。約１時間程走っていると目的地椛島の磯が見えて来ましたが、やはり複数の大会が重なった事で場所を探しながらの渡礁となりました。各自抽選順で渡礁し、即釣り開始、夜グロを狙う会員、餌木（エギ）でアオリイカを狙う会員と夜を楽しむのは様々でした。
そして夜明けを迎え、各会員本命の魚を釣るべく仕掛けをチェンジ。やはり、朝いちの一発は良型グレが多く、前評判通りオナガ（クロメジナ）の回遊も見られた為に仕掛けを飛ばされたと悔しがる会員も見られました。その様な状況下、朝一の一発をしっかりとモノにした会員が上位入賞に限りなく近くなったようです。そして午後4時の納竿を迎えて一斉に回収。船上で集合写真を撮影し、午後6時頃に宮ノ浦港へ帰港。速やかに検量しました。長時間の釣りにも関わらず、それぞれに五島の磯を満喫した参加会員は心地よい疲労感を覚えていたと思います。検量の結果、やはり朝いちに40cm超えの良型グレを釣った会員が上位を占め、松尾 直樹会員が仕留めた47.2cmの良型クチブト（メジナ）が優勝となりました。今大会を開催するにあたり、いつも協賛を頂いています株式会社がまかつ様、大会を盛り上げる為に多大な賞品を提供して頂いた竹内副支部長（兼：事業部長）様へ一言御礼を申し上げます。参加者皆さんの協力のおかげを持って、平成２８年最後の大会を無事に終える事が出来ました。会員皆さんに御礼を申し上げます。
　尚、私事ではございますが、支部長職を来期から竹内副支部長にバトンタッチする事にいたしました。私は今後、後方支援の立場で福岡支部をバックアップしてまいりますのでよろしくお願いいたします。今大会では、若い会員の方の参加も見られ、とても頼もしく思いました。来期からは竹内新支部長を中心に、従来在籍されている会員の皆さんはもちろんの事、若い会員の皆さんが参加しやすい雰囲気を作って、福岡支部ならびにGFGを更に盛り立ててくださるよう祈念いたします。
リポーター：福岡支部長　永江 幸男