4月6日(日)、房総半島の勝山で平成27年度GFG杯チヌ釣り選手権予選大会(一般の部・青年部)を参加者69名で行いました。
今年は全国的に水温が低く、房総半島の内房も13℃台の低水温が続いた影響により、クロダイの産卵場となる浅場の藻の生育も遅れ気味で、3月に入ってからも乗っ込みの大型クロダイの釣果もまばらでしたが、3月の中旬以降から徐々に水温も上昇し藻も急に成長し始め、それに合わせるかのように乗っ込みクロダイの釣果も急上昇と、絶好期での大会開催となりました。また、心配された東京湾でのコンテナ船沈没による重油流出の影響は少なく、当面の釣りには支障はないとの事で一安です。
大会当日は北寄りの風がやや強く、小雨混じりの花冷えの朝となりましたが、定刻通りに出船。予定通りの磯割で参加者全員の渡礁が完了した頃には雨も止み周りはすっかり明るくなっていました。(毎度のことですが、渡船定員の都合で最終便の方は1時間近く港で待機となり申し訳ありません)
大会前夜に降った雨の影響で水温が急低下したのか、塩色は悪く、直前まで好釣果が続いていた内陸向きの釣り場は状況が一変し、全く魚の気配が無かったところも多かったようです。また、外洋向きの釣り場は予想以上にウネリが高く、釣り開始早々にクロダイの釣果もありましたが、次第に高くなるウネリによりやむなく場所変えとなりました。雰囲気が良かっただけ残念ですが安全第一なので仕方ありません。
今回一番釣果のあった釣り場は、地元のクロダイ狙いの釣り人はあまり好まない、勝山では一番水深のある釣り場の大ボケでした。どちらかというとメジナ釣り場なので、ここでクロダイ3匹は厳しいと考えていましたが、ここから1位と2位が出る予想外の大会結果となりました。
他を圧倒する6,760gの釣果で見事優勝を勝ち取ったのはアユ・グレの名手、神奈川支部長の平井 幹二様。クロダイでも熟練の釣技を発揮されました。2位は4,370gで上位入賞常連の秋葉 一之様。青年部1位は4,180gで総合順位でも4位に入った鈴木 俊嗣様。以上3名の方は全国大会に出場となります。全国大会での健闘を期待しております。
房総半島の乗っ込みクロダイはこれからが本番です。50cmオーバーもまだまだ期待できますので、プライベートでも是非房総半島まで足を運んでいただけたらと思います。
今回も多数の賞品を提供いただきました、がまかつ様。渡船協力いただいた、浮島丸様。どうもありがとうございました。
この度は海況不良による釣り場移動や、一部の方はウネリでバッカン類の流失などご心配とご迷惑をお掛けし申し訳ありませんでした。今後も安全に配慮した大会運営を心がけてまいります。
《報告 千葉支部 小野 斉》
《優勝者コメント 平井 幹二》
8人で乗った磯は、大ボケ(決して私の事ではありません)というメジナの大場所。渡船中に幹事の小野様からは、「大歩危の方は、考え方を改めて下さい」とのお言葉。「まあいいや、大メジナを釣ってやれ」と自分を慰めました。
乗っ込みが始まっているとのことで、あえて人気のない右端の浅場を選択しましたが、これが大正解でした。程なく50㎝オーバーが私を引っ張りまわし、続いて小振りが掛かり、場所交代後にも幸運にも良型を2匹追加できました。チヌには縁遠い私にも、神が降臨するものです。ただ気になるのは、私に降りる神はどんな神か?山の神でないことだけを祈ります。
68人の盛大な大会、楽しかったです。優勝だから当たり前ですか(大笑)