晩秋となればグレの開幕の時期が到来しますが、今年は水温が高く推移しています。そんな中で既に好調なスタートを切った熊野市新鹿で11月22日(日)に坂本渡船のご協力のもと親睦大会を13名で開催しました。今回の大会も他支部から沢山の方々が参加される予定でしたが、コロナ感染拡大により不参加連絡が急増し、寂しい大会となってしまいました。当日の港には「グレ命」と掲げる会員の姿が集結し、久しぶりに会う仲間達と熱い会話が早朝から展開されました。そして、受付から大会挨拶、当日の審査規定(サイズ規定無しの5匹総重量)を発表し、午前6時に港を後にしました。外洋に向かうと東からのウネリが大きく、入り磯は軒並み白い牙を向いているかの如く一面に強いサラシが発生していました。船頭さんとの協議により、安全第一を考慮して波静かな湾寄りの地磯から順次磯着けを開始しました。全員無事に渡り終え、午後1時30分までグレとの戦いに突入しました。新鹿の釣り場は足下から急に深くなっており、また潮目も頻繁に現れては沖合でも尾長や青物が狙えると分かり、皆さんそれぞれのポイントへ狙いに入りました。サラシに加えて水温も高いのでグレの活性も高く予想をしていましたが、先に上層を回遊するヤイトカツオの活性が高く、投入すると一気にラインが走り出し左右に疾走を繰り返しました。粘り強く戦い続けた結果、勝利を収めて無事タモ入れへ直ちに血抜きをしてはクーラーへ!時間が経過するにつれて撒餌が効き出しグレからのアタリが出始め、大きく竿が曲がる光景が至る所で確認出来るようになりました。各釣り師にも勢いがつき、仕掛けの手返しが早くなり、午前9時頃になればグレを連発する釣り師も現れて磯は興奮状態になりました。全て30cm前後の口太であるが、場所により群れているところも現れて「入れ食い状態だ」と悲鳴を上げる方もおり、全釣り場で好調な状態が伺えました。日が高くなるにつれ棚が深くなり沖合の潮目を竿2本で狙うと、一気にラインがはじき飛び尾長の良型をヒットしましたが、ハリスを切ってバラシの連続となりお手上げで唖然となりました。お昼過ぎからは磯際にも良型尾長が回遊し始めてウキが瞬時に消し込み、大きく竿が曲がるがやり取りをさせてくれず全てバラシとなりました。最後まで参加者の方々はグレとの駆け引きを楽しめた様子でした。港に帰り検量すれば、12名がグレを提出されて、40cmの大型を手中して断トツの釣果を叩き出した国兼さんが5匹で3130gとなり優勝されました。第2位には終始入れ食いモードであった木村さんが2495gで入賞され、第3位には今大会ではベスト5での入賞を目標に掲げていた須永さんが2260gで見事目標を達成されました。今回は非常にグレの型に活性が良く、参加者の方々も満足出来たと感じました。何より怪我が無く終われたことは船頭さん(坂本渡船)が的確な磯選びをして下さり、釣り人にとって安心に磯渡しを行って頂いたことと、参加者皆様の的確な行動のおかげだと思います。そして最後には、頂いていた協賛品をめぐったジャンケン大会も行い、次回の大会告知をして大会が終わりました。今大会に参加して頂きました会員の皆様、有難う御座いました。
(大会報告 三重支部長 出口益生)
成績
順位 |
氏名 |
重量 |
優勝 |
国兼巨人 |
3,130g |
準優勝 |
木村和弘 |
2,495 g |
第3位 |
須永剛史 |
2,260 g |
第4位 |
藤本 広 |
1,955 g |
第5位 |
廣瀬浩太 |
1,680 g |
第6位 |
橋本伸一 |
1,665 g |
第7位 |
伊藤拓明 |
1,610 g |
第8位 |
杉野正幸 |
1,515 g |
第9位 |
田中教道 |
1,235 g |
第10位 |
多田将也 |
1,165 g |
■審査方法:サイズ規定無しのグレ5匹総重量
■参加人数:13名
優勝者の談 国兼巨人
新鹿は磯割りのある渡船区で、当日は折戸の番でした。朝はウネリが残っていたために安全を考慮してガマの口周辺から磯付けし、私は折戸に6名で渡たりました。広い磯ではありますが、ウネリで使える釣り座が限られるため、皆で仲良く並んで釣りをすることとなりました。一番潮下で竿を出した出口支部長が開始早々からヤイトガツオを釣りあげ、一番潮上の伊藤さんはグレを釣り、ワイワイと楽しい釣りが始まりました。しかし、潮が早く仕掛けはすぐに隣の釣り座まで流れてしまう状況だったため、少しでも人数を減らした方が釣りやすいだろうと思い弁当船で磯替わりすることとしました。磯替わりしてしばらくはエサも取られない状況でしたが、コマセが効きだしてからは浅いタナで木っ端グレがポツポツと釣れだしました。木っ端グレを規定の5匹釣ったところで、サイズアップを狙って少し深いタナを狙っていたら30cmオーバー、40cmオーバーが釣れました。新鹿のポテンシャルからして、この程度の釣果では勝てないと思いましたが、どの磯も木っ端グレが多くなかなかサイズアップできなかったようで、40cmオーバーを1匹持っていた私が優勝でした。コロナ禍の開催となり参加者も少なめでしたが、久しぶりにGFGの仲間たちと楽しい時間を過ごせ、さらに優勝までできて良い一日でした。参加者、役員の皆様ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。
《優勝者 国兼様》 | |