新型コロナの影響で自粛ムードが漂う中、今年初めての奈良支部磯グレ親睦会を12月4日(日)、三重県新鹿にて開催しました。支部役員で万全の感染防止対策を事前協議した結果、今回は近県会員の移動を避けていただくこととし「奈良支部会員のみ」の参加に限定し12名で粛々と開催させていただきました。
大会規定は「23cm以上のグレ5匹重量」で競いましたが、すごく雰囲気のある潮の色を目の当たりにし、益々やる気に満ちた会員の皆さんは船中で闘志がみなぎっている様子でした。案の定、私が渡礁した磯もマキエを撒くと1~2ヒロ範囲でキーパーサイズの尾長グレが入れ掛かり状態となり、ここでこの状況なら一級磯「高麦」方面はワンランク上のグレを手にしていると予想し、終始サイズアップを図るための釣りに徹しました。どこに投げても、どのタナを攻めても、なかなか大幅なサイズアップに繋がらず苦戦しているまま終盤に差し掛かった時、磯際に沸いたグレの下に40cm超の大型が時折姿を見せる場面に遭遇しました。私は一気に浅ダナに変更しアタリを待ちましたが上がってくるのは同じサイズ。やはり釣り人から見える大型グレを仕留める事は非常に難しい事は理解しているものの、何とか掛けたいと思うのが釣り人の性。次にマキエを撒いた後、時折姿を見せる大型グレの動きを観察しながら仕掛けを入れるタイミングと場所を考えました。イメージができた第一投、一気にウキが消し込まれました。今までに無い重量感と強烈な引きに耐えましたが、なかなか姿を見せてくれず魚も必死で抵抗を続けます。ようやくウキが目に入ってきたと思いきや、再び強烈な締め込みに合った瞬間、一気に重量感がなくなりました。痛恨のバラシです。細ハリスのままだった事もありましたが、チモトから綺麗にスパッと切られていました。ウキが入った時にはもう飲まれているようです。反省した次はウキの変化を注視し、変化があった瞬間に合わせを入れると再びドッシリとした重量感と強烈な引き。浅ダナということもあり水面下で魚の反転を目にしましたが間違いなく大型グレです。結果、今度はハリはずれでThe End。久々に時間の経過を忘れてしまうほど夢中になりすぎた私は、反省や悔しさもありましたが、それ以上に本当に楽しい釣りができた一日となりました。
帰港後、参加者全員が検量に持ち込まれ、予想どおり高麦方面の沖磯に渡礁した藤本支部長が見事優勝を手にし、國保テスターは42cmの尾長グレを仕留め両名はご満悦な様子で閉会しました。今日まで体調不良などの連絡も無いところをみると、一応は無事成功といったところでしょうか。事前に話し合い万全の感染防止で挑んだ親睦会でしたので、役員一同胸をなで下ろしております。最後にご協賛いただきましたがまかつ様、協賛店の皆様、ご参加下さいました会員の皆様本当にありがとうございました。 (レポーター:奈良支部事務局・酒本直樹)